肩関節の痛みについてのポイントや検査方法をチェックしよう
肩関節の痛みについて
肩に痛みを訴える方は多く、肩関節の病変によるもの
肩周辺の痛みで発見される頚椎からの病変、上腕神経叢
等の病変が多くあるので注意がひつようです。
これらを見落とさないように的確な診察が必要です。
最近は超音波診断機やMRIなどにより
診断の情報も増えてきた。
一般的な診断の手順としては問診、視診、触診から始まり
運動検査や神経学的検査、各種の疾患の特異的な検査を
行って原因部位をある程度決めてレントゲン検査する。
その後必要であれば関節造影、MRI、超音波、筋電図検査
等を行い確定診断をする。
主訴及び問診による肩の痛み
- 外傷歴のない可動制限
肩関節周囲炎、腱板断裂、石灰沈着性炎症
三角筋拘縮症
- 肩不安定症
反復性肩関節脱臼、亜脱臼
習慣性肩関節脱臼
随意性肩関節脱臼
- 外傷性疾患
肩、肩鎖、胸鎖関節脱臼
鎖骨、上腕二頭筋長頭腱断裂
肩甲骨骨折、腱板断裂
- 炎症性疾患
化膿性方関節炎、結核性方関節炎
慢性関節リウマチ、教唆関節炎
胸肋鎖骨間骨化症、鎖骨、上腕骨骨髄炎
- 神経疾患
頚部脊椎症、副神経麻痺、健康上腕神経絞扼性神経障害
- スポーツ肩障害
インピンジメント症候群、肩甲轢音症
肩峰下滑液包水腫、上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎
肩手症候群、胸郭出口症候群、肩こりなど
問診のポイント
1. 肩の痛みの部位、程度、症状、程度、経過
などを注意深く出来るだけ詳細に問診する。
患者の訴えを漫然と聞くだけではなく、てきせつなといかけを行い
愁訴の内容を明確に聞くことが大切である。
外傷を契機として起こったか、運動を契機としたかなど
について問診する。
いつ頃から起こってきたのか、どの様な痛みなのか。
軽快傾向または憎悪傾向にあるのか、放散痛があれば
その部位はどこからか、どの様な動作で疼痛が
誘発されるのかなどが大切である。
疼痛では突然起こった激痛は石灰沈着性腱炎のことが多く
夜間痛は四十肩五十肩、腱板断裂に多い。
2. 不安定性
患者が肩が外れると訴える場合は外傷を契機に
にしたものか重いものを持っただけなのか
脱臼する肢位、回数、頻度、整復方法などについて聞く
3. 年齢別に頻度の高い疾患も頭に入れておく
3 圧痛部位による診断のポイント
1. 前方
烏口突起
烏口突起骨折、烏口突起炎以外に
多くの肩関節疾患
腱板疎部
腱板疎部障害、四十肩五十肩
野球肩、ルーズショルダー
結節間溝
上腕二頭筋長頭腱の炎症、断裂など
腱板
腱板断裂、腱板炎、石灰沈着性炎症
大結節
四十肩五十肩、大結節骨折
肩鎖関節
肩鎖関節脱臼、肩鎖関節変形性関節症
鎖骨遠位端骨折
鎖骨
鎖骨骨折、胸肋鎖骨間骨化症
鎖骨骨隨縁など
胸鎖関節
脱臼、胸鎖関節炎
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