腰痛予防、慢性腰痛の保存療法 ストレッチ

腰痛予防

人の50%以上は、 一生涯のうち、いつかは何らかの腰痛に苦しむことであるでしょう。あるものは、 脊椎彎曲、あるいはまた脊椎側彎症(脊椎が横に彎曲する)のように先天的なものであるかもしれないし、別のものは自動車事故、墜落やスポーツ障害 (痛みは治まっても数年後には痛みが現われるようなケース)によって生じたものでああるかもしれない。 しかし、 腰痛の多くは単に悪い姿勢やふとり過ぎ、運動不足、さらに腹筋の筋力低下から生じるの筋肉の緊張から起こるものである。ストレッチングと腹筋運動は、 十分配慮して行うことで腰部を守ることに役立つでしょう。 腰痛があるのなら、どこに問題があるかを正確に診断出来る当院の診察を受けることが重要です。また当院での指導を受けることをお勧めします、どのストレッチングと運動があなたにとって最も良いものであるか聞いて下さい。腰痛を経験した人は、背中を丸めるストレッチング、即ち過伸展 (ハイパーエクステンション)と呼ばれるストレッチングは避けたほうが良い。この種のストレッチングは腰部に過度なストレスを与えるからです。

腰を守る最も良い方法は、ストレッチングや筋力強化、立つこと、 座ること、寝ることなどを適切な方法で行うことです。というのは、私たちが毎日、毎日、また瞬間、瞬間に行うことが健康を左右するからです。腰を守り、姿勢を良くするために脚を伸ばしたままで、いかなる物 (重い軽いにかかわらず)も持ち上げてはいけない。 何かを持ち上げるときは、 常に膝を曲げておく。 そうすれば持ち上げるという動作は腰部の小さな筋肉ではなく、脚の大きな筋肉によってなされることになるわけです。 持つ物は体に近づけ、 背中はできるだけ伸ばしておくこと。

 
椅子に腰かけたり、 椅子から立ち上がるときに、腰を傷めることがある。 椅子から立ち上がるときは、いつも片方の足を1歩前に出し、お尻を椅子の端のほうに寄せ、アゴを引き締め、背中を垂直にして、大腿の筋肉と腕で体を真っ直ぐ上に押し上げるようにして立ち上がる。猫背になり、首が前に垂れるようであれば、 姿勢を正すようにしましょう。 いつも気をつけてこの正しい姿勢をとれば、 背中の緊張が取れ、 体はフレッシュにエネルギッシュに保たれるはずです。 首の後ろを真っ直ぐ伸ばし、アゴを少し引く (アゴは上に下にも向けない)。 肩は前に出さず、 力を抜いて落としておくことを心掛ける。 呼吸は、 背中の真ん中辺りを外に膨らませるような感じで行う。 背もたれに腰部をきちんと着けて、 腹筋を引き締める。腰部への圧迫を和らげるために車を運転しているときや、その他座っているときには、こうしたことを実行していきましょう。 これを何度も行うことで、特に意識的に努力しなくとも、自然に力がはいり強化され、これにより活力に富んだ姿勢を保つことができるようになるでしょう。

皿洗いなどのときのように一定の時間、一定の場所に立っているときは、 箱または小さな子などに片足を乗せておくと良い。 この姿勢は長く立っていることから生じる腰部の緊張を和らげる。立っているときは、つま先を正面に向け、膝を少し(1/2インチ→約1.3cm) 曲げておくほうが良い。 膝を少し曲げておけば、 腰が前にいくのを防ぐことができる。 立っているときは大腿前面の筋肉(大腿四頭筋)を使って姿勢を調整する。膝を伸ばし、膝関節を固定して立たないこと。こうして立つと腰が前に傾斜し、 立っていることで生じるプレッシャーを直接腰部にかけることになる。これは弱さからくる姿勢である。 強い姿勢で体を大腿四頭筋でサポートしよう。 膝を少し曲げることで、ヒップから腰部にかけての位置をより望ましくさせることができる。

寝具の表面は自分にあった硬さが腰には良い。 できれば黄向きに寝る。 うつぶせやあおむけにして寝ると腰部の筋肉を硬くすることになる。 仰向けで寝るときには、膝の下に枕を置けば、 腰部はフラットになり、緊張を最小限に止めることができる。姿勢が悪いと気がついたときは、自動的に体を十分に伸ばし、元気が出るような姿勢をとるようにすること。 座り方、立ち方、歩き方、寝方にいつも注意していることで、姿勢を良くしていくことができる。腰が硬くなる、いわゆる悪い腰 とは、おなかの周囲に余分な重みがつくことが原因のことが多い。 強い腹筋の支えがなければ、この余分な重さが徐々に骨盤を前に傾け、腰痛を引き起こし腰を硬くしてしまう原因となる。 この異常な状態を改善するための改善策があります。

規則正しく腹筋運動を行うことで、腹筋を強化すること、できる範囲で運動すること。腹筋を強くするには時間もかかり、継続的に続けねばならないが、実行しなければ悪くなる一方です。膝つき腕立て伏せ を行うことによって、胸と腕の筋肉を強化する。 この胸立て伏せは、腰部に負担をかけず、上体の筋肉のみを強化するものです。初めは10回、8回、6回というように楽に3セットから始める。なにはともあれ始めることが先決です。腰の前面の筋肉をストレッチするとともに、腰部の筋肉をストレッチする 腹筋を強化し、ヒップと腰部をストレッチすることによって、多くの場合、腰痛の主な原因である骨盤の前方への傾斜を徐々に元の位置に戻すことができるようになる。
④ 食べ過ぎをなくして、胃の大きさを徐々に小さくさせる。 オーバーウェイトの人は、その拡大された胃を満たすためには、規則正しく運動をしている優秀なスポーツマンよりも、より多くの食物を必要とします。
⑤ ジョギングをする前には歩き方を学び、走る前にはジョギングの仕方を学ぶ。 摂取カロリーを増やさない

 
 
慢性腰痛の保存療法

 
【概説]

慢性腰痛には急性期を過ぎて長く持続する腰痛の他に,一時緩解した腰痛が繰り返し発症する腰痛その病因を脊柱と神経組織に求めることが出来るもの,腰背筋の筋痙縮に求められるもの,内臓諸器官に存在する疾患から発症するもの,および心因性のものとに分類することが出来る。

本来治療とは原因疾患を正確に診断し,それを根本的に治療するべきものであるが,腰痛は多大の苦痛を患者に与えるため,原疾患の解明を待たずに直ちに実施される必要がある。

それ故,種々の疼痛緩解のための治療法を行いつつ原疾患の診断を行ってゆくのが,一般的治療過程である。

「治療法]

1 安静

神経および筋肉に刺激を与えないためには安静が第一である。臨床での姿勢は側臥位で股関節と膝関節を屈曲して寝ることが大切である。背臥位になる時には膝関節の下に枕または小さなふとんを入れて,股関節と膝関節を屈曲させ,腰椎前弯を消失させて臥床させると

疼痛が少なくなる。

同一姿勢を長く持続させないで,最も楽な体位に頻回に寝返りを繰り返させることが腰痛を軽減させることになる。日常生活上の指導
O肥満を防ぐこと:標準体重をオーバーしないよう,体重コントロールに努めさせる。

②立位姿勢:両脚をそろえて立つ時間を短くすること。

10~20cmくらいの高さの足台に1側ずつ交互にのせて、腰椎前弯を減少させて立つこと。座位姿勢:身長に合った椅子を選ぶこと。高すきる椅子には足台を使用して股関節と膝関節を屈曲させて座ること。椅子には深く座し,背もたれや肘かけ橋子を使うようにする。

O物を持つ時の注意:重い物は小分けにして持つこと。物は出来る限り体に近づけて抱えたり,背負ったりすること。軽度前屈,股関節と膝関節を軽く屈曲させて持つことがよい。

⑤その他の注意:ハイヒールを避ける。

中腰の仕事は出来る限り短い時間ですませ,時に背中を伸展させる

3 薬物療法

腰痛の強い場合に投与する。効果のない薬を漫然と投与することは避けなければならない。鎮痛剤,筋弛緩剤,精神安定剤,抗炎症剤などを併用して投与する。

効果のない場合は他剤に変更し,副作用のある場合には直ちに投与を中止する。「経口剤のほか坐薬,湿布剤,軟膏剤がある。

4 注射療法

疼痛が頑固な場合に用いる。静注や筋注の他に,疼痛点への局注,硬膜外注射(仙骨裂孔からの注射がよい), 神経根注射がある。効果のない場合はむやみに繰り返さないこと。また効果が一時的である場合にも数回を限度に,より効果的な治療法にかえることが大切である。

5 装具療法

脊柱保持,運動の制限および腹圧を高める目的で使用される。脊柱保持は脊椎固定術の後に用いられるほか,脊椎炎や脊椎腫瘍に用いられて硬性コルセットが適応される。運動制限のために骨粗鬆症で後弯変形の強い症例に対し, Jewett 装具は前屈を制限するために用いられる。腹圧を高める装具としては軟性装具,いわゆるダーメンコルセットが汎用されているが,前方は臍まで来る短いコルセットで十分で、

肋骨まで固定する長い装具は患者に苦痛(特に呼吸困難)を与えるため適当でない。一方さらしや帯などもこの目的に適う方法として用いられている。長期間の装具装着は体幹筋の萎縮を来すため、効果がなくなれば直ちに除去するか,または体操療法との併用が必要となる。

体操療法

収納のと機仙用を減少させることを目的に行う主として等尺性運動である。Williams体操 がその1例である、6種類の運動をすべて行う必要はないが、1種の運動を10回くらい連続してゆっくり行い、複数の運動を組合せで朝夕に行うのがよい。体操療法は機織の強い時に行うとな痛を増悪させることにもなるので、腰痛の緩解時に予防的な意味で行口華引法骨盤引法と下引法があるが、一般には骨盤牽引法が行われている。外来通院では間欠的率引法で10~20 kg の引力で約20分行う。腰痛が増強する場合は直ちに中止する。また効果がない場合は数日経過観察で中止する。入院の場合には持続率引法で、股関節と膝関節を屈曲させ、腰椎前弯を消失させた体位 (Semi-Fowler 体位)で、体重の10分の1の重離別々にベッドの左右の端に垂らして骨盤帯と接続して時間をかけて牽引する。腰痛が増強する場合は一時中止するか、他の方法を選択する。骨粗鬆症の強い例には適応しない方がよい。
8 温熱療法

ホットパック, パラフィン,超短波,マイクロウェープを腰痛の部位に施して、血行をよくして疼痛の緩解をはかる。外来では牽引療法と併用して行われることが多い。全身温浴も効果がある。しかし脊椎炎や腫瘍では禁忌である。

9その他の保存療法

鍼の経皮的神経刺激法 acupuncture が効果的であることもある。使い捨て鍼で, 1回ごとに抜去する方法がよい。伏針は種々の合併症を惹起する危険性を持っているからである。「手術療法への切り換え]保存療法にはおのずと治療効果に限界があり,病因そのものを治すことが不可能な治療法が多い。それ故,治療効果のない保存療法は出来る限り早期に中止して,より効果的な方法を選択することが大切である。
神経組織への直接的な障害は神経機能の不可逆性をもたらす危険があるわけで,その可能性が考えられる場合には保存的治療に固執せず観血的治療に変更しな切り換え点の判断は、正確な診察と注意深い経過観察および種々の臨床検査所見,画像診断等を参考にしければならない。

 
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